今回は最近遊んだ2人用ボードゲーム、「BladeRondo」の紹介記事を書いていこうと思います。
前に(スリーブ構成だけ)紹介したMirarisと同じ会社が作ったもので、可憐なイラストで戦略性のあるボドゲになっています。
「Miraris(ミラリス)」にピッタリのスリーブ紹介!2重スリーブにも対応!
目次
世界観
さぁ!その手にイデアの剣を!
世界に伝わる数多の物語。あなたはその伝承の人物を呼び出して自らの剣と成し得る、
数少ない「ソーディア」の一人。「ソーディア」に与えられた氏名は、その剣と共に他の「ソーディア」たちをことごとく消し去ることである。
あなたが命じれば、剣は躊躇なくその秘められた力を解放するだろう。英雄、魔獣、王女、旅人、魔女、亡霊。
人々の想像力が生み出した彼らは、何処に心を持つのだろうか。もしかしたら、永き戦いの果てに、その答えがあるかも知れない。
引用:BladeRondeパッケージ裏
プレイヤーは「ソーディア」となり、伝承に登場する人物たちの能力を「剣」として具現化して戦う設定です。
他の「ソーディア」を全員倒すっていうのは、バトルロイヤルみがありますね。
収録されているカードも、美少女系が多いですが、よく名前を読むと全部「剣」です。(美少女本人達は敵カードとしてソロバトルで戦えます。)
カード一つ一つにもストーリーがあるので、プレイしたあとに公式サイトで確認するのもいいですね。
ざっくりしたルール
7枚の手札と2~3枚のサポートカードを使用して自身の攻撃力・防御力を上げて攻撃し、相手のライフ15を削りきったら勝ち。2人用(ソロプレイ版あり)
7枚の手札はランダムに配られた15枚のカードからドラフトするか、公式が用意した初心者用の組み合わせを使うことになります。
よくあるカードゲームのように1ターンに1マナ増えていくシステム(このゲームではボルテージ)。しかし使用した手札は基本的にターンエンド時に戻ってきます。
ライフを削る手段として「物理攻撃」カードと「魔法攻撃」カードがあります。
「物理攻撃」は「自分の攻撃力ー敵の防御力」したダメージ。
「魔法攻撃」は「カードに書かれた数字分、防御力を無視」したダメージ。
3種類目のカードとして「レスポンス」カードがあり、自分のターンにコストを払って手元に伏せておくことで、敵のターン中に敵の動きを妨害をする事ができます。
間違いやすいルール
ざっくりしたルール説明なのに細かいルールを深堀りしていくスタイル。
防御力は払ったコストと同じになる
攻撃力を上げる「加熱法」というカードは、1コスト払うことで「現在の攻撃力+1」の攻撃力を得る事が出来ますが、
防御力を上げる「加護法」は決められたコストが無く、上がる防御力は「支払ったコストと同じ数字」なので、防御力を1から2に上げるには「2コスト」かかります。
リミテッドカードは「手札に戻らないカード」
カードの中には「L」と記された「リミテッドカード」があるのですが、これは「手札に戻らないカード」と覚えたほうが良いです。
「使用したら捨札になるカード」と覚えたら「カデンツァ」という場に残り続ける「召喚カード」を使用したら出番1回で捨てられてしまうので。
ルールブックに書いてあることなのですが、間違えそうになったので反省も込めて。
BladeRondoの面白いところ
試合が早い
ゲームの設計上、9ターンかからないようになっています。
なので試合のテンポが良い。
他の複雑化したカードゲームは観戦してても長くて退屈するのですが、このゲームは見てても楽しい。
少し空いた時間にサクッと遊べるのがイイですね。
派手な効果
このゲームが9ターンかからない理由の1つとして、カードの効果がどれも強いというのがあります。
後に「最強カード紹介」をしますが、
例えば8コストのカードに「相手のライフを全部削る」効果が存在します。もう最強でしょ。打てば勝てる。
しかし、そのカードさえ活躍の機会が少ないのがBladeRondoの恐ろしいところ。
しかし相手もやられっぱなしでは無いため、高度な読み合いが発生します。
「短時間」に「読み合い」「派手な効果」が楽しめるのはかなり高評価ですね。
リソースが結構カツカツ
このゲーム、カードだけ見ればどれも大味で「強いカード叩きつければ勝てるんじゃね?」と思いそうですが、違います。
- 「加熱法」を使用しないとそもそも物理攻撃が出来ない。
- 「加護法」で守りを固めたら勝ちが遠のく。
など、かなりリソースがカツカツです。
最適な動きができそうでも相手のレスポンスカード一枚に止められるとどうしようも無い。
この地味な「リソース管理」と「派手なカードの使用」がマッチしてよりBladeRondoを面白くしています。
読み合い
序盤は使えるコストが少ないので、1ターン目は攻撃力を上げる選択が多いですが、2、3ターン目辺りからお互いのデッキの特徴が出始めます。
- 「守りに徹しているな。『トリビュートリリィ』を持っていそうだ」
- 「攻撃力をどんどん上げるな…『舞踏剣』を警戒しよう」
- 「このレスポンスはなんだ…?」
等など、相手の動きから手札の中身や行動を予測できます。
TCGだとカードの種類が豊富なので熟練者でないと読み合いが難しいですが、これはボードゲームなのでお互い使えるカードは限られています。なので本格的なカードゲームの読みあいを体験できます。
特に面白いのがゲーム終盤。7枚しかない手札の内訳がほぼ判明するため、捨て身で殴るか、守れば勝てるか、決断を迫られます。
相手の動きを解説して揺さぶりをかける等、カイジのEカードや中田敦彦のXENOみたいな心理ゲームを楽しむことが出来ます。
一人でも遊べる
このBladeRondoは自宅で一人で遊ぶことも出来ます。
一人プレイ専用の敵がいるのですが、これが超強い。
毎ターン決められた理不尽なムーブを押し付けてくるので、防ぐので精一杯だったりします。
難易度が高いのでまだちゃんとプレイしてないですが、いずれクリアしたいモードですね。
最強・お気に入りカード
舞踏剣

BladeRondo(無印)をプレイした人で「一枚だけ最強カードを上げるとしたら」と聞いたらほぼほぼコイツの名前が上がるであろう「舞踏剣」。
2コストで物理攻撃。そして強いのが次の文
「この攻撃の直後、もう一度1コストでこのカードを使用できる」
2コスト払ったあと、もう1コスト支払うことでもう一度物理攻撃が行えます。
そして
「この攻撃の直後、もう一度1コストでこのカードを使用できる」
そう!このカード、ターン制限が無いのである!
つまり、コストがあるだけ何度でも物理攻撃が出来るのです!
- 2コストで舞踏剣を使用
- 物理攻撃の処理
- 1コスト支払ってもう一度舞踏剣使用
- 物理攻撃の処理
- 1コスト支払ってもう一度舞踏剣使用
- 物理攻撃の処理
- 1コスト・・・
普通のカードゲームの感覚だと④までで効果が終わると勘違いしますが、続けれちゃう。これがBladeRondoのすごいところ。
物理攻撃主体で手札を構築するときは絶対一枚は欲しいカードですね。
一方で相手もそれを見越して「使用されたカードを一枚使用禁止にする」カード、「封厄のアゲート」を持っていたら簡単に対策されてしまいます。
もしくは防御力をガン上げされるか。その場合を考えると防御を無視できる「絶対剣」も一緒に入れておきたいですね。
絶対剣

敵の防御を無視して物理攻撃が出来る「絶対剣」。
毎ターン1ずつ攻撃を上げていれば5ターン目に4ダメージ与えられます。
物理攻撃戦術は相手が防御力を追いつかなくなるまでガン上げされると手出しできなくなるのですが、このカードがあるおかげで安心して他の物理攻撃カードを積むことが出来ます。
フレアビスカス

手札にロクな物理攻撃カードが無いときは、「フレアビスカス」を主軸としたリミテッド構築にします。
「手札が0枚なら魔法6ダメージ」なので、「フレアビスカス」以外のカードを全部リミテッドカードにして手札を0枚にしよう作戦ですね。
レスポンスカードを多めに入れて守りが堅い反面、「封厄のアゲート」を使われると勝ち筋が0になるので、安定はしないです。自分がアゲートを2枚持っていれば安心ですが。
あと、フレアビスカスだけだと打点が足りないため、相手のライフを半減させる「マナティックルピナス」は絶対欲しい。
結局強いのかはよくわからないけど、決まると気持ちがいいので紹介しました。
その他
記事内で名前だけ出てきたカード達です。

最後に
いかがだったでしょうか?
「カードゲーム好きだけどカード揃えるのが面倒!」という人に是非オススメなボードゲームです。
BladeRondoはシリーズ化しているので、もし無印だけで物足りなくなっても安心です。
是非遊んでみてください!