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残酷すぎる成功法則に登場する人物・エピソード・用語まとめ

海外の本ってとにかくいろんな人物のエピソードが出てくるじゃないですか。中には面白い話もありますが、登場人物が多すぎて誰がどんなエピソードで出てくるか忘れがちです。

そこで試しにこの記事では「残酷すぎる成功法則」に出てくる登場人物をリスト化してみようと思います。ストーリー形式で物事を覚えるタイプの僕はもしかしたらこの方法が本の内容を覚えるのに最適という可能性もありますし。中には人じゃなくて企業だったり象徴的なことわざだったりも混ぜてます。

序章 なぜ、「成功する人の条件」を誰もが勘違いするのか

  • ジュア・ロビック…世界一過酷なレースで5回優勝した王者。彼の強みはレース中に正気を失うことだった。
  • フィリップ・ティシオーガスト・ビール…1800年代に「精神を病んでいるものは痛みをものともせず、リミッターを超えた力を発揮できる」と述べた科学者

第一章 成功するにはエリートコースを目指すべき?

  • アシュリン・ブロッカー
    先天性無痛症の例として挙げられる。
  • カレン・アーノルド
    ボストンカレッジの研究者。「優等生は社会で成功者にならない」「富豪の学生時代の成績は中の上程度」という事を追跡調査で明らかにした。(ルールに従う優等生は安泰と引き換えにリスクを孕む成功のチャンスを排除するから)

  • ウィンストン・チャーチル
    第63代イギリス首相。政治家に求められる厳格さが微塵も無かったが、そのお陰でヒトラーの本質を見抜く事ができた。
  • ゴータム・ムクンダ
    ハーバード大学ビジネススクールの研究者。
    この章の重要人物。
    チームの成功にリーダーは必要か否かという議論に対し「リーダーには前例を踏襲するタイプと、ルールを破壊する代わりに変革をもたらすタイプの2種類がある」という理論を提唱した。変革型リーダーは日頃は欠点だが状況下で強みになるユニークな資質を持ち、これをムクンダは「増強装置(インテンシファイア)」と名付けた。
    そして「自分を知ること」「自分にあった環境を選ぶこと」が増強装置を発揮するために必要なこととした。
  • グレン・グルード
    天才ピアニストで重度の心気症。幸運にも両親が才能を伸ばす事に貢献してくれたおかげで演奏家として成功できた。本人は奇行が多い事は分かりつつも「人よりちょっと変」程度にしか思っていない。
  • 大半の子供はタンポポだが、少数の子は蘭である」…
    スウェーデンのことわざ。綺麗ではないがどんな環境でも育つタンポポと、枯れてしまいやすいがきちんと管理すると綺麗な花が咲く蘭を子供に例えた話。
  • アリエル・クナフォ…
    社会心理学者。異常なドーパミン受容体DRD4-7Rをもつ子供は他の子よりも人にキャンディーを分け与える傾向が強いことを明らかにした。
  • デビッド・ドッブス
    ライター。文学、芸術、政治を扱うアメリカの雑誌『アトランティック』に「厄介な遺伝子は環境によって毒にも薬にもなる(意訳)」と書いた。
  • ウェンディ・ジョンソントーマス・J・バウチャード・ジュニア
    心理学者。「有望な怪物」とは「潜在的に環境適応性のある強みになりうる遺伝子変異を持つがゆえに、個体群の基準を大きく逸脱している個体(p34引用)」と述べている。
    世にいう天才とは「有望な怪物」なのではないかと考えている。

  • リチャード・ゴールドシュミット
    自然は時々跳躍的に進化するという説を発表し変人扱いされた。

  • スティーブン・ジェイ・グルード
    ゴールドシュミットの理論が正しいのではないかと考え始めた20世紀末の科学者の代表としてあげらている。

  • ポー・ブロンソン
    作家。
    「シリコンバレーの住人たちは皆、ここのシステムで独特に報われている性格的欠陥を基礎として成り立っている(p35引用)」と述べている

  • マイケル・フェルプス
    水泳選手でオリンピック史上最多のメダルを獲得した。
    彼の身体は変わった特徴のコレクションと言われたが、その特徴は水泳選手にピッタリのものだった。
  • ディーン・キース・サイモントン…
    カリフォルニア大心理学教授。
    創造性に富んだ天才はちょっとだけサイコパスらしい。
  • イスラエル国防軍
    衛星写真を監視し続ける専門部隊の兵士に自閉症の人が適任だと発見した。
  • デビット・ウィークス
    神経心理学者。
    「変わり者の人々は社会的変異種であり、自然選択に関して理論的な資料を提供している(p37引用)」

  • ジョン・スチュアート・ミル
    イギリスの哲学者。
    「変わり者になることを厭わない者があまりにも少ないこと、それこそが時代の根本的な危機なのだ(p37引用)」と嘆いた。

  • スティーブ・ジョブズ
    立て続けにヒット映画を作ったピクサーが勢いを落とさないか心配した。

  • ブラッド・バード
    活力を取り戻したいピクサーに呼ばれた『アイアン・ジャイアント』の監督。「ダーティ・ダズン」というはみ出し者を集めたチームを作り、『Nr.インクレディブル』を創り上げた。
  • アンドリュー・ロビンソン
    BBDOのCEO。
    「頭を冷蔵庫につっこんで、足先をバーナーにかざしていれば、平均体温は正常だ。私は平均値にはいつも用心している(p40引用)」
  • ポール・ピアソン
    心理学者。
    ユーモアのセンス、神経症的傾向、サイコパシーが関連しあっていることを発見した。
  • ジョン・ガードナー
    ジョンズ・ホプキンス大学の心理学者。
    シリコンバレー起業家のイメージと軽躁病の症状が似ているのは偶然ではない事を示した。

  • マーク・アンドリーセン
    著名な投資家。
    スタンフォード大学での講演で「ベンダーキャピタルは無難だが魅力のない会社より弱点が気にならないほど大きな強みを持つ新興企業に投資するべき」といった内容を話した。

  • ピーター・ドラッカー
    マネジメント思想家。
    仕事人生で成功をするには「自分を知ること」に尽きると述べている。自分を知るために、自分が出せると思っている成果と実際の成果を比較する方法を提示している。

  • トヨタ
    ニューヨークのフードバンクに寄付していたが、途中で会社の強みである「効率」そのものを寄付し、夕食の待ち時間や箱詰めの作業時間の短縮に成功した。
  • チャールズ・プラット
    人間と思い込ませた人工頭脳が受賞するローブナー賞のもう一つの賞、「最も人間らしい人間」に送られる賞を受賞。
    受賞理由は「不機嫌で怒りっぽく喧嘩腰」だったから。(つまり人間の欠陥が勝利を掴む理由になる事を示すエピソード)

まとめ:成功者になるためにきちんとする必要はない。むしろ成功者はその人の持つ弱点こそが強みになっている。

第二章 「いい人」成功できない?


  • マイケル・スワンゴ
    医師でありながら史上最も成功した連続殺人犯。最終的に終身刑になったが、「殺人鬼の医師がいた病院」という評判を恐れた関係者によって守られ中々逮捕されなかった。生涯で60人を殺害したと言われている。
  • ジェフリー・フェファー
    スタンフォード大学ビジネススクールの研究者。
    仕事の頑張りより上司に好印象を与えるほうがより高い勤務評価を得られることを調査で判明させた。
  • ジェファニー・チャットマン
    カルフォルニア大学クーバレー校の教授。
    お世辞はどれだけ言っても逆効果になることが無いことを発見した。
  • テレサ・アマビール
    ハーバード・ビジネススクールの研究者。人は親切な人を無能と判断する傾向があることを研究で明らかにした。

  • ルート・フェーンホーヴェン
    “幸福学研究のゴッド・ファーザー”として知られるオランダの社会学者。「世界幸福データベース」を主宰したところ、モルドバが世界一不幸な国だった。
  • モルドバ
    国民が互いを全く信用していない超利己主義な国。「私の知ったことではない」という意識が蔓延している。

  • ダン・アリエリー
    デューク大学の教授。
    誰かのズルが成功すると、社会通念上ズルが容認されたとみなし皆がズルをするようになるという研究結果を出した。
  • デビッド・スカーベク
    ロンドン大学キングズカレッジの研究者。
    彼によると刑務所のギャングは所内での生活を安定させるため、誰よりも秩序を求めて信頼関係の構築に勤しんでいるという。
  • アンガス・コンスタム
    黒ひげに詳しいスコットランドの作家。
    彼によると黒ひげは生涯に渡って一人も殺しておらず、捕虜を船体から突き出した板の上を歩かせたこともないという。
  • ピーター・リーソン
    経済学者。
    「海賊の生活は規律正しく真面目」、「海賊は船員に十分な秩序と協力関係を行き渡らせることで史上最も洗練られ、成功した犯罪組織になった」ことを著書で述べている。
  • ウェスリー・オートリー
    2007年2月2日、線路に横たわる青年を助けるため線路に飛び降り、レールの溝で電車が通り過ぎるまで覆いかぶさって守り抜いたアメリカ人。二人共無事だった。「特別なことをやったわけではなく、助けを必要としている人を見て、自分が正しいと思うことをしただけ」

  • アダム・グラント
    ペンシルベニア大学ウォートン・スクールの教授。
    最も成功している人、最も成功から程遠い人、どちらも「ギバー(与える人)」だったことを解析から明らかにした。
  • ドン・ジョンソン
    カジノで前代未聞の連勝を記録したギャンブラー。
    本業の競馬の勝率を計算する知識を活かし、カジノ側と交渉してハウスエッジ(相手の優位性)を自分の有利に調整して勝負していた。
  • ロバート・アクセルロッド
    政治学者。
    囚人のジレンマが繰り返される場合、どんな戦略が利得を多く得るのかを調べる為にプログラムコンテストを行った。
  • 「しっぺ返し」
    囚人のジレンマコンテストで優勝したプログラム。
    たった2行のコードから成り、「相手が協力すればこちらも協力し、裏切られたらこちらも裏切る」というシンプルな内容。参加数が増えた二度目のコンテストでも優勝した。
  • 「寛容なしっぺ返し」
    改良されたしっぺ返し戦略。
    たまに裏切りを許す事で更に多くの利得を得ることに成功した。
  • ジョーダン・コーヘン
    スワンゴに関するFAXを全米のメディカルスクールに送った人物。それがきっかけでスワンゴは逮捕される事となった。

しっぺ返し戦略から学べること

  1. 相手を妬まず自分の良い行いだけを気にかける
  2. 自分から先に裏切らない
  3. 協調も裏切りもそっくり返す
  4. 策を弄さない

二章までのまとめ

  1. 自分にあった池を選ぶ
  2. まず協調する
  3. 無私無欲は聖人ではなく愚人(悪人は噂話でしっぺ返し
  4. 懸命に働き、そのことを周囲に知ってもらう
  5. お互いに長期視点で考えるようにする
  6. 許す

第三章 勝者は決して諦めず、切り替えの早いものは勝てないのか?

↓諦めない人のストーリー紹介

  • アルフレド・キニョネス・イノサホ(ドクターQ)
    スーパーヒーローに憧れるメキシコで貧しく育った少年。諦めない心で国境を超え、英語を学び、大学へ行き、世界トップクラスの脳外科医になった。

  • ハワード・ガードナー
    ハーバード大学の心理学教授。
    著書『心をつくる』で創造的な人々は失敗してもそれを学習体験として捉えることを述べた。

  • アンジェラ・ダックスワース
    ペンシルバニア大学でグリッド理論を研究している。
    グリッドがある児童は幸福感が強く、体が健康で、クラスで人気があるという研究をした。
  • ジェームズ・ウォーターズ
    競泳選手の道を骨折で諦め、さらにトラウマを抱えた。しかし楽観的な性格を活かし海軍特殊部隊シールズの過酷な入隊訓練を突破し、トラウマも克服した。その後ハーバードでMBAを取得し、ホワイトハウスの要職にまで上り詰めた。
    海軍の入隊訓練に合格できる人の特徴を調べると、共通して「ポジティブな心のつぶやき」を習性にしていた。(人は毎分頭の中で300〜1000語の言葉をつぶやいている)

↓楽観主義について

  • 楽観的な営業マン
    楽観的傾向で上位10%に入った外交員の売上は悲観的傾向で上位10%に入った外交員よりも88%多い。
  • マーティン・セリグマンと同僚
    ペンシルバニア大学の研究者達。
    犬に「警報の後に床に電気ショックが流れるので警報が鳴ったら隣の部屋にジャンプする」ように覚えさせた後、パブロフの犬の実験を行おうとしていたが、失敗した。原因なh研究者のミスで犬達が電気ショックはランダムに発生し、逃れる方法はないと認識してしまったため、犬が無気力になっていたから。
  • 悲観主義の人
    悪いことは自分のせいで、すべてに波及し、これからも続いていくと考える。
  • 楽観主義の人
    悪いことは自分のせいではなく、全てが台無しになるわけではなく、一時的なものだと考える。
  • メジャーリーグの野球チームの監督達
    試合後のインタビューをセリグマンが分析したところ、楽観的な監督のチームは翌年に勝率が高くなり、悲観的な監督のチームは勝率が低くなった。

  • ヴィクトール・フランクル
    アウシュビッツに収容されていた精神科医。この収容所で生き残る人と自殺する人の差は「生きる意味を見出しているか否か」だと悟る。自身は四六時中、生きているかどうか分からない妻の事を考え、それを生きる原動力にしていた。

↓自分に語りかけるストーリーが人生を前進させてくれる話

  • コタール症候群
    自分は視認だと思いこんでいる精神疾患。正しいのは自分で、間違いを指摘してくる人が間違っていると主張する。これを心理学者は「作話」と言う。
  • ダニエル・カーネマン
    認知バイアスの研究でノーベル賞を受賞した心理学者。
  • ダン・アリエリーの講義生
    ダン・アリエリーの講義で認知バイアスについて知るも「自分には当てはまらない」という反応をする。しかし、先に視覚的錯覚の図を見せて説明すると自分にも認知バイアスが存在することを受け入れる。
  • ジョン・ゴッドマン
    心理学者。夫婦同席の状態で二人についてインタビューすると、夫婦が後に離婚するかどうかを94%の精度で予測できた。
  • 清掃スタッフ
    自分の仕事がただの仕事と思うよりも、清掃スタッフが天職で患者のためになっていると考える方が仕事に対する満足度が高い。
  • ハワード・スーパー
    カリフォルニア大学ロサンゼルス校の大学院教授。
    映画は「世俗社会のための聖なるドラマ」と語る。
  • ロイ・バウマイスター
    フロリダ州立大学の心理学教授。自殺を図った人間は自分に対する期待に及ばなかっただけで、最悪な状況じゃなくても自殺すると語る。

  • タイラー・コーエン
    ジョージ・メーソン大学の経済学教授で『大格差』の著者。
    ストーリーは複雑な人生を解釈するためのフィルターと語る。
  • シェリー・テイラー
    心理学者。
    健康な心は自分が気持ちよくなるような嘘を付き前向きな気持にさせるが、悲観的な心は現実を正確に突きつけ落ち込ませる。
  • テレサ・アマビール
    ハーバード大学教授で『マネージャーの最も大切な仕事』の著者。
    その著書で「有意義であることこそ、人々が仕事に求める一番のものだ」と述べている。
  • スティーブ・ジョブズ
    ペプシコーラのCEOをしていたジョン・スカリーを引き抜くときに「君は残りの人生、ずっと砂糖水を売っていきたいか、それとも世界を変えるチャンスをつかみたいか?」と語った。(有意義なストーリーによって人が動く例)

人々は自分のストーリーに合致する人生を歩みたがっている。ストーリーに合わなければ楽しいひと時さえ楽しめない。

↓認識が行動を変えることと、行動が認識を変えることについて

  • ディア・デ・ロス・ムエルトス」…
    メキシコにある死者の日の名前。
  • デイビット・ブルックス
    人間の美徳を外面的な成功を表す「履歴書向きの美徳」と内面的な成功を示す「追悼文向きの美徳」に分けた。
  • スクルージ効果(脅威管理理論)
    自分の死について考えると他社に対してより親切で寛大になれる効果。
  • ティモシー・ウィルソン
    バージニア大学教授。
    セラピストたちが成績の良くない生徒達の考えを「私はこれが出来ない」から「コツを習えば大丈夫」に再解釈させたところ成績が向上した、という研究を行った。
    また、人間の信念は行動から作られるため、まず行動を変える方法を取ることを「いい人になる前に、良い行いをする」方法と呼んだ。
  • ハワード・キャンベル
    カート・ヴォネガットの小説『母なる夜』に出てくる主人公。
    表向きはナチスの宣伝活動を装うアメリカのスパイだが、スパイ活動でアメリカが受ける利益より、偽の宣伝活動によるナチス軍の士気の高まりによる利益の方が大きくなっていることに気づいてしまう。
    人は表向きに装う人になっていく」という教訓を教えてくれる。
  • ドン・キホーテ
    セルバンテスの小説の主人公。騎士になりたくて騎士のように振る舞っていたら、本当の騎士になっていたという、行動から人間が変わった良い例。

↓ゲーム化が行動力を高める話。


  • ジョー・シンプソン
    前人未踏だったペルー・アンデス山脈のシウラ・グランデ峰に相棒のサイモン・イェーツと登頂に成功。しかし、下山時に足を骨折してしまい、クレバスに落ちて相棒ともはぐれてしまう。奇跡的にベースキャンプから10キロ離れた位置に到達した彼は、そこまでの道のりをゲームと考えることにした。小さい目的地を次々設定し骨折した足で歩みを進めた。この戦略が功を奏し、数日後ベースキャンプにたどり着くことが出来た。
  • ワールド・オブ・ワークラフト』…
    レンセラー工科大学の教授がクラスに取り入れたゲーム。
    熱心に勉強する学生が増え、カンニングが減ったという。

  • ウォルター・ミシェル
    「マシュマロ実験」を行った研究者。マシュマロを我慢できた子供は、マシュマロを”おやつ”でなく”ふわふわの雲”といったように「認知的再評価」を行っていた。
  • デヴィット・フォスター・ウォレス…作家。
    「もしも退屈というものに抵抗力ができれば、成し遂げられないものは文字通りなにもない」
  • イエール・イノベーション・チーム…イエール大学企業サークルの一部。カフェテリアで手を消毒する生徒を増やすために、ゲームのように消毒すると小気味いい音がなるように改良したところ、消毒する学生が7倍に増えた。
  • WNGF」…
    面白いゲームに含まれる4つの要素
    「Winnable(勝てること)」
    「Novel(斬新であること)」
    「Goals(目標)」
    「フィードバック(Feedback)」
    の頭文字。
  • ニコール・ラザロ
    ゲームコンサルト会社の社長。
    プレイヤーはゲーム中の約80%は失敗していることを調査で明らかにした。
  • ジェーン・マクゴニガル
    研究者でオンラインゲーム・デザイナーでもある。よく出来たゲームはプレイヤーは失敗しても失望しないし、むしろ独特の幸福感を得、楽観的な気分になると述べている。
  • フロー」…
    ミハイ・チクセントミハイが提唱した、時間も忘れるほど没頭し、かつ高揚感で満たされる状態のこと。
    ゲームには人がフローに入る
    「自分が設定した目標」
    「個人的に最適な障害」
    「途切れないフィードバック」

    が揃っているいう。
  • ピルズベリー
    食品会社。手間がかからないインスタントのケーキミックスを開発したが、売れなかった。ケーキ作りは面倒な作業ではなく家族への愛情表現と気づき、ひと手間必要なケーキミックスに変更したところ、売上が跳ね上がった。
    丁度いい課題によってモチベーションが上がる良い例といて挙げられる。
  • ナポレオン
    「兵士はわずかばかりの色付きリボンのために、延々と命がけで戦うようになる」
    (フィードバックの重要さを表す言葉)

↓物事を諦める事について

  • スペンサー・グレンドン
    重病でありながら華々しい経歴を持つ。
    普通の青春が送れない事に打ちひしがれたが、セラピストの「毎日何か1つやり遂げることに集中する」という助言を活かし夕食だけは作り続けると決めた。
    やがて人が一生の間に行うことは全てトレードオフだということを悟る。
  • ガル・ゾーバーマンジョン・リンチ
    研究者。
    人々に「あなたは将来どのぐらいの時間とお金を持っていると思うか」を聞くと、お金は控えめな予測をしたが、時間は今より余裕があると予測した。
  • ミハイ・チクセントミハイ…275人の世界でもっとのクリエイティブな成功者にインタビューを依頼したところ、3分の1に断られた。
  • ピーター・ドラッカー…ミハイの招待を断ったうちの1人。「生産性を向上させる秘訣の1つはこのような招待状を全てゴミ箱に捨てること」と返事をした。
  • セツフライシュ」…イディッシュ語で「お尻の肉」を意味し、そこから転じて「椅子に腰を落ち着けて重要なことに取り組むこと」を意味する言葉。マシュマロ実験のミシェルは研究者として成功できたのはこの言葉を祖母から教えられたからと語る。
  • マット・ポリー
    カンサス州トピーカで育ったカンフー狂。
    世界で最強の男になることを夢見てプリンストン大学を中退して師を求めて中国へ渡る。
    数年間、人一倍努力し修行先の少林寺代表として「鄭州国際少林武術フェスティバル」に出場することが決まる。初戦は勝ち上がったものの、2回戦は前大会のチャンピオン。マットは怯え、”世界最強の男”の夢を諦めたが、実験だと思ってチャンピオン相手に最終ラウンドまで闘い抜くことを決める。試合は一方的で全ラウンド敗北。完敗したが、それでもストレッチャーの世話にはならずチャンピオンよりも輝く笑顔で地面に立っていた。
    カンフーへの挑戦という目標を達成し故郷に帰り復学。オックスフォード大学院を卒業した後『アメリカン少林』を執筆し、それがヒット。19歳の常軌を逸した旅は作家へのキャリアへとつながった。

↓運を引き寄せる科学について


  • リチャード・ワイズマン
    ハートフォードシャー大学の心理学教授。
    運のいい人の性質を発見する。それは新しいことを積極的に取り入れ、外交的で、あまり神経質でないという3つの性質だった。
    また、「ラック・スクール」という実験で運の悪い人に運がいい人のように行動させたところ、80%の人が運が良くなったという。
  • ティモシー・ギロヴィッチ
    コーネル大学の心理学教授。
    人々は失敗したことより行動を起こさなかったことを2倍後悔するという。
    (失敗は正当化できても挑戦しなかったことは正当化できないから。そして、歳を取ると悪い記憶を忘れ、挑戦の良い記憶だけが残るから。)
  • 『幸運を祈って!』
    幸運を呼び寄せる迷信は実際にゴルフのスコア、運動能力、記憶力、回文ゲーム等の能力を上げることを証明した研究のタイトル。
  • ピーター・スキルマンのマシュマロチャレンジ
    マイクロソフト社の重役が創造性を鍛えるために考案した、マシュマロやパスタを使って自立したタワーを作る課題。
    一番いい成績を収めたのは幼稚園に通う6歳児で、逆にMBAの学生は一番成績が振るわなかった。
    園児たちが勝利した秘訣は、とにかく色々な組み合わせを試したことだった。

  • バットマン
    超能力を持たないが億万長者で目新しい道具のコレクションを持つスーパーヒーロー。
    本書では彼のように一度も負けられない、「バットマンであり続ける」ことを目標にしている人が多いと指摘。我々はバットマンである必要は無く、何度でも失敗することが学ぶための唯一の方法と語られる。
  • E・ポール・ゼーア
    ヴィクトリア大学の研究者。
    バットマン級のアスリートにどのぐらいバットマンでいられるか調査したろころ、3年という結果を得た。
  • クリス・ロック
    人気コメディアン。
    即興で面白い話をしているように見えるが、実は地元のコメディクラブで沢山の新ネタの反応を試している。そして受けたジョークを集め、テレビで披露している。
  • ピーター・シムズ
    投資家から作家に転身し『小さく賭けろ!』を出版。
    「最も成功する企業は最初から卓越したアイデアに賭けているわけではなく、自分たちがするべきことを発見するためにたくさんの小さな賭けをする」と語る。
  • スティーブ・ジョンソン
    発明家で作家。特許記録の歴史を研究した結果、「単純に量の多さが質の高さにつながる」と判明した。

まとめ:目標が決まるまでは多動、目標が決まれば不要な物事を諦めていく。

↓限界についての話

  • 最適停止理論」…
    婚活のように、今の選択肢を選ぶか未来によりよい選択肢が現れることを待つのかを解き明かす法則。

  • マット・パーカー
    数学者でコメディアン。
    著書『4次元で対処すること』で、婚活における最適停止理論を解説。
    内容は、一生の間にデートできる人数を100人と仮定し、その平方根の10人と交際して分かれ、その後の婚活では最初の10人の中から一番良かった人よりも良い人に出会うことを意識すれば、その人が最適な結婚相手だというもの。
    潜在的配偶者を100人とした場合は約90%の確率で最適な相手をパートナーにできるというが、ロマンチックさのかけらもない。
  • ランドール・マンロー
    ロボット研究科。
    理想的な親友、「ソウルメイト」に出会える確率は1万回の生涯でたった1回という計算結果を出した。
  • シーナ・アイエンガー
    コロンビア大学ビジネススクール教授。
    結婚の満足度は恋愛結婚より見合い結婚のほうが高いという研究をした。見合い結婚の方が結婚生活を維持するための努力を欠かさないことが要因。

↓引き寄せの法則の悪影響とWOOPについて

  • 引き寄せの法則
    欲しい物を思い描くだけで実現の可能性が高まるというスピリチュアル的な法則。
  • ガブリエル・エッティンゲン
    ニューヨーク大学心理学教授。
    引き寄せの法則について猜疑的。
    研究を重ねた結果、引き寄せの法則は意味がないどころかチャンスを失わせることを証明した。
    脳は幻想と現実の区別がつかないため、幻想で手に入れた夢を現実でも手にしたと勘違いし、行動するやる気を損なわせるからだった。
  • ピーター・ゴルヴィツァー、ヴェロニカ・ブランドスタッター
    ニューヨーク大学の心理学者。
    目標を達成するための行動をいつ、どこで、どのように行うかをざっくり計画しているだけで学生が目標を達成できる確率が40%上がったという。
  • 「IF-THENルール」
    もしXが起きたらYをすることで対処する」という風に予見できる障害に予め予防策を考えておくことで目標の達成率を上げるルール。脳の無意識の領域が自動的に対策してくれるのが効果的。
  • 離脱症状のある薬物中毒者
    誰一人履歴書を書き上げることが出来なかったが、IF-THENルールを取り入れたことで80%に人が履歴書を書き上げることが出来た。
  • 米陸軍特殊部隊
    作家のダニエル・コイルによると、午前中をまるまる費やして任務中に想定されるあらゆる困難に対する対策や措置を確認してるという。
  • WOOP」…
    エッティンゲンが「IF-THENルール」をより日常的に活かせるよう改良したシステム。
    W(Wish 願い)
    O(Outcome 成果)
    O(Obstacle 障害)
    P(計画)

    の頭文字を取ったもの。
    願いや夢をイメージしたら、それを具体的な成果に変換し、現実的な障害とそれに対する計画を立てるという手順。
    もしWOOPによって活力が出ない場合は、その夢が現実的でない証拠になる。

  • トロントのアライグマ
    カナダのオンタリオ州の州都トロントに住むアライグマ。ゴミ箱を漁る名人で、住民や市役所が用意する「アライグマ対策用ゴミ箱」を次々に突破する。10年間の歳月と多額の費用をかけて行われる人間対アライグマの対決は、現状アライグマが勝ち越している。
    アライグマの勝因は、とにかくゴミ箱を漁る手段をいくつも試すことだった。この章に書かれている多くの法則を実践している。
    また、トロントのアライグマはゴミ箱を漁る過程で脳が発達し、野生のアライグマよりも知能、能力共に上回っている。

まとめ:夢を現実に変換し、障害と計画を立てよう。そしてトロントのアライグマを見習おう。

第4章 なぜ「ネットワーキング」はうまくいかないのか

  • ポール・エルデシュ
    偉大な数学者で500人を超える数学者の友人を作り数学者のネットワークを作った男。
    幼少期は姉2人が猩紅熱で亡くなり、心配した親が学校へ行かせてくれなかった。家で数学の本に囲まれて過ごし、3歳で三桁の掛け算を暗算できるなど、天才数学者としての頭角を現す。
    21歳で数学の博士号を取得し、その後は毎日19時間を数学に費やす。大半の数学者が一生に書く論文の量を一年で書き上げたこともある。
    偉大な数学能力を持つ代わりに「変人の中の変人」と評される。数学以外のことはほとんどせず、真夜中に友人の家に押しかけて数学を解くために身の回りの世話をさせることもしばしば。しかしそれは数学者にとって数学会のヨーダが出向いてくれるような栄誉だった。
    エルデシュは共同研究を好み、各国の数学者を励まし、力を貸した。彼は「ギバー」であった。彼の影響力の大きさは「エルデシュ係数(共著研究においてどれだけエルデシュに近いかを現す指数)」が誕生するほどに大きかった。
  • 麻薬ディーラー
    捕まらないために「何事も小さくおさえろ」を鉄則にしている麻薬ディーラーでさえ、大きなネットワークが重要だという。人脈が広いと収入の増加し、捕まりにくくなることがサイモン・フレーザー大学によって明らかにされた。
  • 外向型の人
    大金を稼ぎ、飲酒によって人脈が広がり、リーダーとして見られ、転職に有利で、新しいチャンスに巡り会いやすく、内向的な人よりも幸せを感じやすい。

↓外向型の有利な面が紹介されたので、内向型について取り上げられる

  • ニュートン
    エルデシュとは違い、生涯のほとんどを誰とも連絡を取らずに生きてきた。そのうえで宇宙の法則を独力で解き明かした。
  • トップアスリート
    9割は内向型と言われている。一人で練習に打ち込める内向型でないと、成果が出ないからだ。
  • スーザン・ケイン
    『内向型人間の時代』の著者。
    優秀な成績を収める人や博学になる人を予測する判断材料は、知能より内向性だと語る。
  • 嫌われ者のオタク
    遅咲きだが創造的な天才になる可能性のある人種。生涯情熱を注ぐ対象になるものに没頭できるのは行動にクリエイティブな人々に共通する習性。それが青春時代には奇異に映るのではみ出し物の青春を送ることになる。

  • MIT(マサチューセッツ工科大学)の「ラッド・ラボ」
    第二次世界大戦のイギリスがドイツに対抗するために開発したレーダーをアメリカと手を組んで量産化を目指したプロジェクト。
    しかし、完成したマイクロ波レーダーは期待通りに機能しなかった。犯人は無関係のハーバード大学が作った妨害電波だった。それに気づいたMITはハーバード大学と手を組み、互いの技術を仮想敵に改良を重ねた。結果、MITのレーダーは第二次世界大戦の勝因と言われるほどの成果を上げた。
  • アダム・リフキン
    2011年に『フォーチュン』誌がシリコンバレーで最高のネットワーカーに指名した内向型で「パンダ」というあだ名で呼ばれている男性。
    ネットワークづくりの秘訣は”友達になる”、ただそれだけのことと答える。また受け取るより与える「ギバー」であるのも友人づくりの秘訣。
  • アイスランド
    モルドバとは真逆の、世界一幸福な場所の1つ。理由は人々が密接につながってること。「友達にバッタリ出会ってしまって」が遅刻の言い訳として成り立つほど。
    脳は仕事と私生活を区別しないため、周りの人間が信用できる人間で構成されている状況が落ち着くことにより、幸福度が高くなる。
  • ロバート・フルガムの『人生に必要なものはすべて幼稚園の砂場で学んだ』
    1980年の大ベストセラー。友達作りの基礎が書かれている。
    1.自分と似ている人に声をかける
    2.他の子の話をよく聞く。
    3.ギバーになる

人脈づくりの5ステップ

  1. 元々の友達からスタート
  2. スーパーコネクターを見つける
  3. 時間と予算を用意
  4. グループに参加
  5. 常にフォローアップする

↓メンターの重要性について

  • ジャド・アバドウ
    1980年代のコメディアンになりたいと思っている少年。
    『サタデーナイトライブ』を毎週欠かさず見て、ジョークを練習した。人気喜劇グルーブについて30ページの論文を個人的に書いたりもした。これらはいじめられている時、両親が離婚する時に心の支えにもなった。
    高校生になって数々のコメディアンにインタビューを行なう(当時はコメディアンはそれほどスターではなかった)。そして、大物たちからジョークの書き方と、世の中には自分そっくりな人がたくさんいることを学ぶ。
    最初のインタビューから6年後、インタビューを行った大物はジャドのメンターとなり、アカデミー賞のジョークのライターや『ラリー・サンダース・ショー』の常勤ライターなどに起用してくれるようになる。
    現在はコメディ映画の監督として高く評価されている。
  • K・アンダース・エリクソン
    「1万時間の法則」の生みの親。
    何かしらの分野の第一人者になるには、良き指導者につくしか無いという。このことは他の研究でも裏付けられている。
  • アトゥール・ガワンデ
    内分泌外科医でハーバード大学メディカルスクールの教授。
    すでに優秀な経歴を持つ彼は、コーチを得ることを望んだ。すでに完成されている人物がコーチを持つ必要性をガワンデは知っていた。高名な外科医であるロバート・オスティーンがコーチに付いた結果、ガワンデが執刀した患者の術後合併症の数が減少した。

メンターを見つける方法

  1. やれることは全部やってからメンターの目に留まろうとする
  2. メンターについて徹底的に調べる
  3. メンターの時間を浪費するのは大罪と認識する
  4. フォローアップをする
  5. メンターに誇らしい気持ちになってもらう
  • ハーベイ・シュロスバーグ、フランク・ボルツ
    「危機交渉」が一般的でなかった時代に、死者が出る立てこもり犯との対応にもっといい方法があるのではないかと考えた刑事2人。彼らは犯人と話をすることが死傷者数を減らすと考え、作戦ノートを作った。
    1973年1月19日、4人のイスラム過激派グループの人質立てこもり事件が起こった。一発即発の状況の中、シュロスバーグとボルツが交渉を指揮した。3日ほどかけて人質を開放、犯人グループを包囲しながら店の外に出すことに成功した。
    この作戦ノートはFBIに高く評価され、人質交渉プログラムへと昇華された。
  • ダニエル・デネット
    哲学者で認知科学者。
    人間の脳には進化の過程で「戦争のメタファー」が組み込まれている。そのため、他者との不一致を戦闘として捉えて反応する。
  • アル・バーンステイン
    臨床心理士。
    ただ説明するだけでも相手の脳は戦争を連想し、言い争いになる。これを「ゴジラVSラドン効果」と名付けた。
  • 1980年代の人質交渉
    金銭要求も政治的要求もしない、精神に異常をきたした犯人による人質立てごもり事件が増えたことで生まれた新たな人質交渉術。犯人へ「共感」するような交渉のやり方で犯人のを落ち着かせるというもの。

論争をせずに良い結果だけを得る4つのルール

  1. 落ち着いて、ゆっくりしたペースで話す
  2. 傾聴する
  3. 相手の気持にラベルを貼る
  4. 相手に考えさせる
  • 「快楽適応」
    幸せに慣れてしまうこと。度々その時の気持ちを思い出すことが大事。また、快楽適応状態の相手に「ありがとう」を伝えると関係性が維持しやすくなる。

第5章 「できる」と自信を持つのには効果がある?

  • ガルリ・カスパロス
    チェスの元世界チャンピオンでIBMコンピューター「ディープ・ブルー」の対戦者。
    持ち前の自負心と前年にディープ・ブルーに勝てたことで自身満々に戦っていたが、ディープ・ブルーの不可解な一手の意図を読み取ることが出来ず自信喪失。その試合は勝利するも2戦目から調子が狂う。引き分けに持ち込める試合をサレンダー、攻めのスタイルが守りの戦術に変わり、初歩的なミスをおかすようになって6ゲーム中1勝3引き分け2敗と、ディープ・ブルーに敗北してしまった。
  • ディープ・ブルー
    IBMが開発したチェス専用コンピューター。
    安全装置として「軽微な不具合の際にランダムな一手を打つ」ようにプログラムされており、これがガルリの自身を喪失させた不可解な一手の正体だった。
  • ニコル・テルサ
    発電・送電システムの開発で知られる電気技術者。
    署名をする時に自分の名前ではなく「GI(偉大な発明者)」とサインするほどの自信を持つ。
  • 美男美女
    容姿がいいことが自信に繋がり、収入が増加する。
  • マーシャル・ゴールドスミス
    成功者は良い意味で妄想状態にあり、自信過剰が勘違いになってもそれを肯定的に解釈し、未来に対する楽観主義を増幅させ、将来への成功の可能性を高めると述べる。
  • ゴースト・アーミー(第二十三本部付特殊部隊)
    アメリカの部隊で、ナチスに実在しない部隊を信じ込ませるために10人ほどであちこちの酒場に行ってはそれぞれで違うアメリカ部隊を演じていた。
    抜かり無い作戦を完遂してきたが、時にミスもあった。ニセの中型戦車を4人で持ち上げている姿をフランス人に見られた。度肝を抜かれたフランス人に対してそばにいた米軍兵士は何食わぬ顔で「アメリカ人は力持ちなんだ」と言った。
  • カンニングした被験者
    ダン・アリエリーがカンニングが可能な試験を受けさせる実験の被験者。実験後、別の試験を行なうと不正をした被験者はそうでない被験者よりも自分の点数を高く見積もった。つまり最初の試験の点数はカンニングではなく自分の実力で取った点と錯覚している。他者を欺くものは自身を欺くようになる例。

↓自信を持つことのマイナス面

  • 柳龍拳
    触れずに敵を倒す術で同時に12人以上の相手を倒せるという気功師。
    しかし、総合格闘家の岩倉豪との勝負にわずか1分で敗北。気功術がいんちきだと証明された。作家で神経科学者のサム・ハリスは、「柳が自信を持って試合に望んだのは弟子といかさまを演じているうちに本当に気功術を持っていると信じ込んでしまったからだ」と語る。
  • 「グニング=グルーガー効果」
    能力不足の人ほど、自分の能力不足に気づかず、自分の能力を高く評価すること。
  • SM-046(女性)
    稀有なウルバッハビーテ病によって扁桃体が石灰化され、恐怖を感じることが出来ない女性。 喉元にナイフを突きつけられた次の日に公園に散歩に出かけられる。一方で恐怖心がないため危機を察知することが出来ない。身を守ることが出来ないため、研究者たちは彼女の名前や個人情報を公表していない。

まとめ:自信がもたらす弊害は現実を受け入れない傲慢なやつになること

↓自身がない人の2第メリット

  • 「自信に満ちた妄想は、何かを達成するのに役立つが、何かを変革するのを困難にする(P259)」…
    思想的指導者のマーシャル・ゴールドスミスの言葉。
    自信がないほうが新しい考え方を広く集め、受難に受け入れる。自信があるとそれ以上の学ぶ必要が無いと判断してしまう。
  • ジョンズ・ホプキンス大学病院
    患者の感染を減らすために治療前にチェックリストの項目を必ず実行するよう経営陣が医師に要求した。医師にとっては屈辱的だったが、違反した場合は看護婦が介入する権限を得たため実行された。結果、カテーテル感染率がゼロになった。
  • エイブラハム・リンカーン
    控えめでオープンな大統領。北軍総司令官に対して自分の非を認める手紙を書いたこともあった。これは好ましいリーダーの特性。

↓自信に関する理論は忘れてもっと大切な「セルフコンパッション」について話そう

  • 「セルフコンパッション」
    自分への思いやりのこと。テキサス大学准教授のクリスティン・ネフが提唱。
    自尊心(自身)のプラス面が全すべて含まれ、マイナス面は含まれないのがメリット。
    自分を許していたらダメな人間になると考えがちだが、実際は失敗から目をそらさなくなるので、より現実的に問題を解決できるようになるという。
  • ジョシュア・ノートン
    破産によって財産も家財道具も正気も失った男。ただ自分への愛は失わなかった。
    突如「自分はアメリカ合衆国の皇帝ノートン1世」を名乗り、サンフランシスコ市民を驚かせる。しかし慈悲深いノートンを市民は敬愛し、様々な援助をした。ノートン自身も新聞を通じて勅令で出し債務を遂行した。中には南北戦争を止めようとした勅令もあった。
    ノートン皇帝の葬儀は大量の寄付から行われ、1万人以上が参加した。

第6章 仕事バカ………それとも、ワーク・ライフ・バランス?

  • テッド・ウィリアムズ
    1939~60年にメジャーリーグで活躍した名打者。
    情熱に支配されており、片時も休まず生活の殆どの時間を野球に費やした。また、完璧主義で野球を純粋科学として分析。野球の物理学を学んだり、ピッチャーのスタイルを徹底的に調べ上げたりした。そのおかげで42歳までメジャーリーグで活躍し、その後はワシントン・セネターズの監督を努めた。
    彼の完璧主義は他の分野でも活かされ、第二次世界大戦では海軍パイロットとして完璧な操縦をこなし、趣味の釣りでは2つの場所で殿堂入りを果たした。
    人並み外れた精勤ぶりを発揮した現実の人物として挙げられる。
    一方で社交性を磨く暇が無かったため、人間関係は悲惨。3回離婚している。また怒りっぽく、これは彼にとっての「増幅装置」と分析できる。
  • ロバート・シールズ
    多くの時間を費やしても何も生み出さなかった例として挙げられる。
    牧師の彼は毎日何時間もかけて一日の詳細を細かく日記につけていた。死ぬまでに3750万語もの日記を書いたが、それによって大金を得たり栄誉を得たわけではない。ただ頭のおかしな男として人々の記憶に残っただけだった。
  • アインシュタイン
    やりすぎな勤勉さの例として挙げられる。
    彼は自分の気を散らす者をすべて締め出そうしてその対象に家族まで含めた。結婚生活が破綻したときには妻に召使いのような待遇を要求する契約を結び、やがて離婚した。大きくなった3人の子供に対しては交流を絶ち、そのうち1人が精神疾患で精神病院に入るも会いに来ることは無かった。
  • ボストン・コンサルティング・グループ
    予測可能な休みが存在しない経営コンサルティングにおいて予測可能な休みを取らせる実験を行った会社。提案者はレスリー・パーロウとジェシカ・ポーターという2人の研究者。
    結果として、完全休養をとった写真は仕事への満足度と充実感が上がった。また、クライアントの評価も上がった。
  • アルキメデス
    「ユリーカ!(われ発見せり!)」とお風呂場で言った。ペンシルバニア大学のスコット・バリー・カウフマンは、72%の人はシャワーでアイデアをひらめいた経験があり、職場よりも多いことを発見した。
  • 睡眠不足の脳
    4時間睡眠を2週間続けた人の脳機能はゼリーに近く、自分が疲れているかどうかさえきちんと判断できていなかった。
    5時間睡眠を数日続けた人々の脳は普通の睡眠に戻して1週間が経っても100%回復しなかった。
    6時間睡眠を2週間続けた人ののは事実上酩酊状態だった
    (2008年ストックホルムでの研究(5h)とペンシルバニア大学デービッド・ディンジスの研究(4h,6h))
  • ランディ・ガードナー
    サンディエゴの高校生で、11日眠らない記録でギネスに載った。実験後に正常な状態に戻ったが、11日間の間は脳が完全に狂い、ろれつが回らなくなったり幻覚を見たりした。目の焦点が合わなくなたり自分が別人になった妄想もしたりした。
    ギネスは断眠記録の認定を「健康上好ましくない」とし、現在は認定を行っていない。
  • 朝のゴールデンタイム
    起きて1時間経ってから2時間の間が一日で一番生産性が高くなる時間(ダン・アリエリー)
  • NASAのお昼寝
    正式には「疲労対策プログラム」。フライト中に計画的に設けられた40分の仮眠が生産性を向上させた。

(文明や科学の発達によって人々はよりせっかちになり、多くを望むようにもなった。選択肢が増えすぎて消耗する人も増えた)

↓スッワ―スモワ大学教授のバリー・シュワルツが提唱する「選ぶ人」になる方法。

  • 「つまされる人(ピッカー)」
    目の前の選択肢から選び取るので、選択肢自体が間違っていた場合対処ができない。
  • 「選ぶ人(チューザー)」
    どの選択肢も満足いかない場合、自分で選択肢を生み出す人。
  • 「ビッグ・フォー(幸福の4要素)」
    1.幸福感(楽しむ)
    2.達成感(目標を達成)
    3.存在意義(他者の役に立つ)
    4.育成(他者に伝える)
  • 「最大化人間」
    すべての選択肢の中から最高のものを得ようとする人。選択肢の多い現代社会ではまず不可能で、もっといいものを探し続けるので満足も出来ない。
  • 「満足人間」
    自分が必要とするものを先に決め、それに見合った最初に見つけたものを選択する人。「これで充分」なものを選んで満足する人。
  • チンギス・ハン
    乱世のモンゴルに生まれ、父は毒殺され、自身は生涯読み書きを習うことが出来なかったが、わずか25年の月日と10万足らずの軍勢でモンゴルと制覇した男。彼の強みは「計画力」にあった。
    まず抗争と報復のサイクルを無くすために能力主義の社会を作った。そして遊牧民の強みを生かして長距離を移動し、電撃戦を展開した。敵に見くびられることを利用して、撤退したと見せかけて待ち伏せる戦術を得意とした。
    自分に学びの時間がないことを知っていたので、敵であったとしても有能であれば征服後にモンゴル軍に入れて自分の代わりに知識や技術を活用してもらった。
  • 「コントロール感」
    人は計画がないと受け身で楽なものを選択するように出来ている。また、認知能力はちょっとした制御不能なストレスがあるだけで急激に低下する。
    計画を立てると能動的になり、ついでにストレスが減る。状況をコントロール出来ると”感じる”ことが大切なので、たとえそれが幻想でも、認知機能は正常に回復する。