これまで試してきたノート術を振り返ってみたくなったのでこの記事を書いてみます。
色々なノート術を試したからといって、何かを成し遂げた訳ではないですが、それなりに便利にノートを取れるようになりました。
ノート術といっても学校の勉強だったり仕事のメモだったりアイデア出しの技法だったりと用途によって色々あるので、世の中のノート術はごまんとあると思います。全てを試すのも時間がかかるので、この記事で試したいもの、試さなくて良いものの参考になれば幸いです。
目次
0秒思考
「0秒思考」という本でやり方を知りました。
A4の紙に1つの題材について1分で思いつけることを書き出していくノート術。
1分という時間制限の中で頭を動かすので、思考の取捨選択をせずに思いつく限りを紙に書き出すことが出来るのが利点です。紙を目の前にして何も言葉が思い浮かばない時に最適です。
当時はどんなジャンルでも0秒思考術で紙に書いていましたが、思考の棚卸しのスキルが上達したのと、紙が多すぎて管理が面倒になったので、最近はあまり使っていません。
この本で「Vコーン」というボールペンの存在を知ることが出来ました。1分以内に思考を文字にする以上、ペンの書き心地は重要です。「Vコーン」との出会いは高校生の僕にとって衝撃でした。ここから素早く書けるペンも探求するようになりました。
方眼ノート
方眼ノートの活用は「頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?」という本で知りました。
具体的には、見開き2ページ、もしくは1枚の方眼用紙を「事実」「解釈」「行動」のように3分割して情報を整理するノート術です。
「メモの魔力」も似たような構成のノート術だったと思います。
方眼は文字の配置が整うので見やすいノートになります。
これまでの学校でのノートは先生の板書を写すだけで、パッとページを開いてもどこが重要か分かりづらいものでした。方眼1枚を3分割して事実と解釈を分けることで後から復習もしやすいノートが作れます。
今は3分割のフォーマットは使用せず、必要があればまた活用しようかと思っています。ノートの上の方に見出しと結論を書くというテクニックは今でも活用しています。
3分割以外に色々な方眼ノートの活用術が書かれています。ノートが広いと思考が広がるというアイデアはたぶんこの時知ったと思います。
この本でも「Vコーン」がおすすめされていました。更にペンは青色の方が記憶に残りやすいという情報もこの本で初めて知りました。確か1.2倍くらいの効果だったと思いますが、ソースを思い出せません。
京大式カード
「知的生産の技術」という本で知ったノート術(カードだけど)。
「1枚のカードに1つの事柄しか書いてはいけない」というルールでどんどんカードを書いていき、ストックが貯まったらカードを組み合わせて以外な発想に繋げることを目的としたノート術です。1枚に1事柄は「0秒思考」と同じですね。
カードは「京大式カード」がおすすめされています。「知的生産の技術」の著者が使いやすい情報ノートを設計したものです。
小さめのカードに上手く情報を整理して記入するのは結構面白かったですが、最終的には0秒思考と同じくカードの管理が面倒で使わなくなりました。
しかし、本書に書かれていた「日本のノートは海外のレイアウトをそのままで作られているので日本語用に幅が確保されていない」「自分にあった文字幅のノートを使うべきだ」という考えは今でもノートを使う時に活きています。
そして、「情報をカード化して組み合わせる」という方法も形を変えて今も活用しています。
苫米地式ノート術
苫米地英人という著者の「思考ノート術」という本のノート術です。
「ノートとは自分の言葉を書くものである」というノートの定義から、マインドマップに縦軸「抽象度」を足し、自分の言葉でノートを書きます。
要するに見開き2ページの下の方に具体的なもの、そして上の方にそれらを包括する概念なりまとめなりを書いていくという、普通なら上から順に書いていくノート術とは真逆のユニークなノート術です。
最終的に大学の講義には使いにくいやり方であること、ノートを下から書いていくのになれなくて、だんだん使わなくなりました。
一方でその頃に読書ノートを苫米地式でまとめた内容は他のまとめ方をした読書ノートより内容を覚えています。「抽象度」で物事を考えるというのは、その「抽象度の高い事柄」を覚えていれば、他の具体的な事例も思い出しやすい考え方なのでしょう。今でも「抽象度」という物事の捉え方は思考法として活きてます。
他のノート術には出てこないような概念が多く詰まっているので、1冊だけだと理解しきらないかもしれません。
1冊ノート術
「苫米地式ノート術」を知った辺りから、「ノートは1冊にまとめる」という主張をよく耳にするようになりました。
理由としては
- 脳は場所で覚えるので、ノートが沢山あると情報を引き出しづらい
- ノートの区切りを無くすことで、関連付けて覚えられ、アイデアが生まれる可能性も高まる
みたいな感じだったと思います。
なので2年位は1冊ノート術を実践していたような気がします。
結果どうなったかというと、自分には合いませんでした。
- 得た知識やアイデアをまとめるノート
- メモや日記のような、書いたらそこでおしまいな情報ノート
- アイデアを広げるためのでかいノート
というように、用途によって分けた方がノートが書きやすかったです。
複数ノート&書きやすいペン
アナログなノート術は現状、ここが最終地点です。
特にフォーマットのような物はなく、ノートを用途で使い分けます。
ノート紹介
複数ノートはこんな感じで使い分けています。ノートは全部「紳士なノート」シリーズです。これが一番書き心地が良いです。Amazonだと安く買えます。
赤のA5は日記とか、ちょっとしたゲームの攻略みたいに、書いたら捨てても良いような内容を書きます。捨てても良いような内容というテーマなので、「これはノートに書くべき情報か?」「こんなのページの無駄だ」みたいなことを考えずに済むのがこのノートのメリットです。
青のA5は得た知識とかアイデアとか取っておく価値のある情報を書きます。A5と小さいのは、小さいノートにお弁当箱の用に情報が詰まってるのが好きだからです。
青のB5、A4はアイデアを広げるために使います。その場合はマインドマップや苫米地式ノート術を使います。
ペン紹介
ペン紹介もかなり多めになったので、別の記事にまとめました。
マインドマップ
アナログなマインドマップは面倒ですが、ソフトを使えば楽勝です。
僕は「Xmind」というソフトを使っています。Androidと共有もできるので。
https://atumetaize.com/?p=9
一時期は何もかもマインドマップにまとめていましたが、流石に飽きて今は必要な時だけ活用しています。
エクセル×マンダラノート
これまでのノート術よりは用途が限られていますが、エクセルに情報をまとめるブームが自分の中に一時期ありました。3ヶ月くらいで飽きましたけど。
ただ、エクセルを使ってマンダラノート術を使うのはいい感じでした。
マンダラノートとは、3×3のマス目を書き、真ん中のマスにテーマを書き、残り8マスにテーマに沿って思いついたことを書き出すやりかたです。全て埋めたら1つ1つのマスに書いた内容を次の新しいマンダラのテーマにすることでどんどん思考を深堀りしていくことが出来ます。
僕は思考を広げるというよりは、3×3の9マスにテーマに関する情報をまとめることで、ひと目見て内容が理解できるまとめノートみたいなものを作りたくて活用していました。
飽きただけなので、必要があればまたやりたいと思います。
パワポノート術
エクセルの次はパワーポイントです。
パワーポイントって画像も文字も自由に配置できるので、情報を一枚の紙にまとめたりアイデアを組み合わせたりするのにかなり役立ちます。
今は主にゲームの攻略に使っています。画像はいくらでもネットから拾えるので、それを使ってキャラの組み合わせとか考えてます。
- いくらでも修正できる
- 1枚の画像に全ての情報を入れられる
- 画像も文字も自由自在に操作、配置出来る
ので、重宝してます。ここはデジタルの強みフル活用ですね。
弱みというか、手の届かない事として
- 開くまでに時間がかかる(パソコンだと
- ノートって感じじゃない
- テーマによってファイルが違うので開くのが手間
- 画像出力した後は修正できない
といくつか歯がゆい部分はあります。
パワポの基本的な機能をノート用にアレンジしたアプリが出てほしいな~って思います。
(iPadとかにあるんだろうけど、持っていない)
ホワイトボード×Evernote
アナログとデジタルの融合。
ホワイトボードはこのブログでも「これから活用していこう」と言ってましたが、その時に書いた用途以上の働きをしてくれました。
読書する時って、いちいちメモ取るのダルいじゃないですか。物理的な面では、机とノートがあるところでしか読めないとちょっとしたハードルが高く、心理的には「全部書きたい」「きれいな文章にまとめたい」と思うあまり、気疲れします。
なのでA4ぐらいのホワイトボードにテキトーにメモして、後からEvernoteに写真で保存するようにしました。
ホワイトボードってスラスラ文字を書くなら最高のツールじゃないですか。メモを取る時の快適さがノートとは段違いです。文字は保存できませんけど、ペンなのにすぐ消せてすぐ書けるのはメモを取るその瞬間だけはチートアイテムです。書いた無いよは写真で保存すればいいですしね。どうせメモなので、後から見返せればOKです。
後で消すと分かっていれば、その分記憶に留めておこうという意識も働いて、普通のメモより記憶に残りやすいような気もします。
基本的にホワイトボードもペンも100円ショップのものを使用しています。
ただし細い文字を書きたくなるときもあるので、そんな時のために0.5mmのホワイトボードマーカーはAmazonで購入しました。
0.5mmのホワイトボードマーカーはこれしか無いみたいです。
まとめ
以上がこれまで使ってきたノート術の全てになります。
振り返ってみると色々なやり方があったな~って思いますね。
これからもノート術については探求を続けていくので、何か面白い方法を実践した時はこのページに更新します。